自分サイズを大事に結果より過程が今の幸せをつくる

 

すべてを自給して生きる挑戦をしてみよう。

 

僕の脳裏にそんな新しい生き方の
イメージが降ってきたんです。

そして、

思ったらやすぐにやってしまう自分。

きがつけば僕は千葉から遠く西の
京都の綾部の限界集落に移住していました。

 

田舎はつくり放題だが自分サイズが重要

 

移住するとさっそく、
「この田んぼ使ってくれんか?」
「この畑使ってくれんか?」

そうやって、
タダでつくるフィールドを貸してもらえるという環境が押し寄せた。

当初は何も考えず、
「まじっすか!???ありがとうございます!」って
どんどん田んぼや畑を借りていった。

その結果、

田んぼも畑も大きくやったら
手がまったくまわらなかった。

そしてどれもちゃんと収穫できなかった。

 

つくるのに重要なこと。それは、

『自分サイズを知ること』

そうだと気が付いた。

 

仕事に、育児に、農仕事に遊び。

これが両立するわけもなく、
家族のために作っているつもりが、
家族が悲しむという失敗を犯してしまった。

 

バランスがいい自分サイズ。

現在僕は田んぼは1年分ちょっと取れるくらいのサイズをやり、
畑をやっていません。

畑には子供と植えたチューリップと
トウモロコシとイチゴが植わってます。

畑をやってると子供が
「今日あそぼー!」と言ってきた時、
「ごめん!今日畑の手入れしないと!」
「今日のうちに植えておかないと!」という
しなければならないことが増えます。

その結果、子供が怒ってしまい、
「お前たちのために作ってるんだ!」とか言って
自分も怒ってしまいました。

誰も幸せにしてないことに気づきました。

でも、子供が大きくなってきた今、
少しづつ子供が畑に興味を持ち始めました。

一緒に楽しめるサイズで今後はやる予定です。

 

そして、あの事件が起きて、
僕はつくる幸せとは何かを知りました。

 

結果と完成だけが幸せじゃない

 

田舎に来てからというもの、
作ってみたいものはありとあらゆるものを
作ってみる挑戦をしました。

田んぼとお米を毎年作っていたり、

 

畑で野菜をつくったり

麹をつくったり

味噌をつくったり

棚をつくったり

2年かけて木を伐りに行くところから
大工さんに教わり家を作るワークショップを企画して家をつくったり

 

一度つくる体験をすると

「こうやったらつくれるんだ!」

と自分の見る視野や考え方の範囲が広がります。

 

そして、つくたものはもちろん
おいしく、うれしく、愛着がわきます。

でも、つくる幸せは実は
作った後ではなく、つくった過程にあるんです。

 

「毎年鹿に食べられるくらいなら田んぼやめたら?」

 

これが昨年、妻から言われた言葉でした。

実はここ2年、
毎年のように猪や鹿に田んぼに入られ、
通常300キロ以上集客できるはずが、
50キロくらいしか取れないのが続きました。

でもこの言葉を言われた時僕は、

「いや、やめない、やめれない。」
「田んぼは収穫だけのためにやってるんじゃないから。」

そう自分の口が動いたのです。

 

つくること。

 

この作業には完成というゴールがあり、
多くの人が完成のゴールで達成感を感じます。

でも実は思い出してほしいんです。

その完成までの過程を。

 

一緒に仲間と田植えしたプライスレスな時間。

稲に話かけながら、裸足で大地とつながり、
草取りをしていた時に感じる大地のにおいと風。

苗が育ち穂の前に花が咲く姿の成長する感動。

 

完成はその様々な過程の中の幸せの一部です。

完成をゴールにすると、
つくれなかっただけで不幸を感じます。

でもそうじゃないです。

 

つくる過程には、
さまざまな人とのつながりの中で笑顔があり、
できなかったことができるようになる自己成長があり、
人生の思い出になる経験があります。

 

そしてそのつながり、成長、経験が
また1つ自分の可能性を高め、
人生を楽しく生きる視野を高めます。

だから僕はつくる挑戦をし続けていきたい。

そして、みんなもつくりたいものがあれば、
それに挑戦し続けてほしい。

その過程にあなたの幸せがあるから。

 

結果を見たら始めるのが怖いかもしれない。

だから結果じゃなく、過程の経験を得るために
つくる挑戦をしていってほしい。

 

今の目の前の仕事の中でつくる挑戦をしたり、

自分で仕事ををつくる挑戦をしたり、

自分が信じる生き方をつくる挑戦をしたり、

そのために、まずは自分サイズを知り、
結果じゃなく過程を大事にしていこう。

 

実はこの話は見事に仕事にも当てはまる。

実は暮らしをつくるこの経験と並行して
自分の仕事にもこの結果と過程の本質を問うことが
僕の身に起こってきたんです。

 

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