石の上に3年もいなくていいでしょ

石の上に3年もいなくていいでしょ

≪Photo&Word&calligraphy:Masatoshi Kusakari≫

 

『石の上にも3年』

 

嫌なこと大変なこと辛いことも忍耐強く待てばいつかは報われる。そんな意味のこの言葉。

今あなたはこの言葉を聞いたらどう感じますか?

 

僕は、そんな冷たい石なら、3年もそこでがまんして待たなくていいでしょって思っちゃう。

だったら冷たくない温もりのある他の石に移ってもいいと思うし。
3年もがまんしなくても自分が座りたい石かどうかってわかると思うし。
あなたが冷えているから3年も温まるのにかかるんじゃないかとも思える。

先人が作ったこのことわざは。
時と場合によって使い分ける必要がきっとある。

 

例えば。

僕は小学校、中学校、高校、大学と。自分にやりたいことや夢がなかったから、『みんながやるから』という基準で生きてきた。

そして、社会に独り立ちする時の選択も。『みんながやるから』とゼミ仲間19人中18人が選んだシステムエンジニアという職に決めた。

1年目から血便が出るほど働き、3年目でパニック症となり、3年経過してからやめた。

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今思えば向いてなかったと思う。血便が出た時点でやめるべきだった。だけど、まじめな僕は(笑)3年はなんとか我慢しようと当時は思ってた。

でもその選択に後悔はない。
その選択があったから、その後の世界一周の旅につながった。
だけど今一度振り返ってみると。

 

先人が伝えたかったのは、『自分がやりたいと思ったこと』。
これをやりとげるために、石の上にも3年必要というメッセージを残したんじゃないだろうか?

考え方によっては、それが『自分がやりたいこと』かわからないから、3年はがまんしてやってみなさい。

そんな意味ともとれるけど。

 

3年もやらなくても、自分のやりたことかやりたくないことかぐらいわかるでしょ!

 

ということでその後。

世界一周の旅をした後、派遣会社で1年間で3社も変えて僕は色々な石に座ってみた。

そこでわかったのが。

 

石を変えても自分が冷めた状態であったらどんな石も居心地が悪いということ

 

石は、環境、人、物、様々な言葉に言い変えられると思う。

そして次に僕が取った行動は。縁のあった石ならなんでもいい。自分の熱を大事にしようと思って縁のあった飲食店の店長候補として就職。

飲食仕事の経験なし。給料今までの半分で高速時間も倍以上。なかなか大変な石だったけど。

「絶対仕事を楽しくしてやる!」

その自分の気持ち。熱は忘れずに取り組んだ。そしたら。。

大変だった仕事も3ヶ月くらいでどんどん楽しめるようになってきた。石が居心地がよくなった。

そうか!この石か!???

と思ったこともあったけど、結果として僕は1年でその仕事を辞めた。

なぜなら。

やっぱりどんな石でもよくわなかったから。自分に気持ちがあり、熱があっても。その石の上でできることは限られていたから。

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うん。ほら。笑顔だけどやっぱりボケてる。

そして僕が気づいたのは。

 

ある石を探さずに、石は作ればいい。

 

まず、自分の気持ち、自分の熱を感じること。

その時の僕は飲食業で店長をしながら、路上詩人なるものを師匠から教わり、とにかくやりたくてしょうがなかった。

路上詩人をやれる場所、一緒にやれる人、そしてちゃんとした道具。

それがあったわけじゃないけど、できることで勝手にはじめてみた。

そしたら。

大変で苦しくて辛くて恐くて体も痛くて大変だったけど。。なぜずっと続いてきた。

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大事なのは石を探すことじゃなく。自分の気持ち、熱、志望を持って、ない石も作っていくこと。

 

自分の気持ち、熱や志望は、様々な石に座ることで自分の内面と向き合い見えてくるもの。

だけど1つ1つに3年もいらない。
牛若丸の八艘飛びみたいに、自分の中でちがうとわかったらぴょんぴょん飛んでいこう。

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画像出展:http://www.kardia.biz/~j_history/yamato016.html

そして。

自分の気持ち、熱、志望を感じていたら、がまんしなくても気がついたら3年経ってる。

そんな感じになるんじゃないかな。

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