いい風は待たなくても
ブランコでもこげば感じられる
《Photo&Word&calligraphy:Masatoshi Kusakari≫
もう1つの意味の『子供は風の子』があると思うんだ。
それは。
寒さに強い風の子ではなく、風がなくても風を起こす力を子供は持っているということ。
子供っていつも気持ちよさそうに生きてるな~って思わない?
その秘密はね。風にあったんだよ。
子供は風がない日も
風を作って
風を感じ
風をきって
生きている。
ちょっとブランコに乗ってごらん。
たぶん大人は久しぶりにあの風を感じることができる。
自然に吹いている風とはちょっとちがう。
心地よくて
なつかしくて
体がゆるんで
体がういて
幸せになる風。
そして、あの風が人生にとって大事だということを思い出させてくれるはずだよ。
子供は風がなくても、ブランコに乗ることで、あの風を作り、感じることができる。
子供は風がなくても、すべり台を滑ることで、あの風を作り、感じることができる。
子供は風がなくても、山を登り、汗をかくことで、あの風を作り、感じることができる。
子供は風がなくても、水で遊び、体を濡らすことで、あの風を作り、感じることができる。
子供は風がなくても、ジャンプすることで、あの風を作り、感じることができる。
子供は風がなくても、自分で走ることで、あの風を作り、感じることができる。
子供ってよく
滑る
登る
飛ぶ
走る
けど。さわがしくて、せわしないわけじゃなくてね。あの風を感じたいために、直感的にそう動いているんだと思う。
そして。
その風が自分を幸せでつつんでくれることを、子供たちは知ってるんだ。
では大人はどうだろう?
仕事はなるべく座り仕事で体を動かしたくない。
休みの日はなるべく外に出ずゆっくり休みたい。
子供と一緒に遊びに行っても、なるべく木陰で見ていたい(笑)
子供はなるべく動きたがるけど。大人はなるべく動きたがらない。
そして、大人は風から遠ざかっていく。
だけど、実は大人もそれに気づきはじめてるんじゃないかな。
近年はどの大会も1万人以上が来るというマラソンというものがあったり。
山を走るトレイルランニングというものが生まれたり。
公園で子供と一緒に走りまわて汗をかく大人が…これはほぼいないね。。
子供は風の作り方の天才。
だから、子供と同じことをしたら、きっと僕らも子供の時に一度は感じた風の気持ちをよさを感じれる。
そして。
あの風を感じる時間が、人生を豊かにするってきっと思い出せてくれる。
さぁ。風をつくり、風を感じて生きていこうぜ。
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大人になってはまったものを色々思い出してみたらね。そこにはたくさん気持ちのいい風を感じた記憶があったんだ。
雪山を滑り降りるスキーやスノボー。あのちょっと冷たくて体が透き通る風を感じる時間は至福だった。
海の坂を滑り降りるサーフィン。海から陸に向かって、自動で体が進んで前からも後ろかも感じる風は至福だった。
大量の汗をかいて走るサッカーやフットサル。大人になると全力疾走なんてしなくなる。それによって出た汗とそこにあたる風は至福だった。
他にも田んぼや畑をやっている時の心地いい自然の風や、釣り…は自然のきびしい風を受けたりするけど、僕はルアーによるスポーツフィッシィングをしてるから、竿を投げて振ってるだけで気持ちいい。
大人だってこうやって。
いくらでも風をつくれる。
そして、この風を感じると、人はなんとも言えない幸せな時間を感じることができるんだよね。
風かんじてる?
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