大事なものは大事だから
誰の目からも見えないように
なっているものだよ
《Word&calligraphy：Masatoshi Kusakari≫
星の王子さまは言った「こっちにきて一緒に遊ぼうよ」
きつねは言った「ダメだよ僕と君とはまだ結ばれてないから」
星の王子様は言った「どうやったら君と僕は結ばれるの？」
きつねは言った「ことばはいらない。時にことばは誤解を生むからね。」
そして星の王子さまときつねは、毎日その同じ場所に来て、好きなところに座って、目の前の麦畑を見た。２人が座った距離ははじめは遠かった。だけど日が立つに連れてその距離は自然と縮まった。
そして気がついたら。
星の王子さまの膝の上できつねは座って、一緒に雄大な麦畑を見ていた。
そしてきつねが言った。
「本当に大事なものは目には見えないものなんだよ」
子供と一緒に見た星の王子さまの映像の一部の話だけど。
５歳と３歳の子供がどう感じたかわからないけど、横で見ていた僕は何か心の奥底に入ってくるものがあった。
目に見えない大事なものってなんだろう？
僕らはつい、目で見て、耳で聞いて、鼻で嗅いで理解をしようとする。
あかちゃんは喋らない。だから顔の表情で色々伝えてくるけど、赤ちゃんのそばで顔をくっつけて寝てみると、あかちゃんが安心してるのか、喜んでいるのか、不安がっているのかがなんとなくわかる。
田植えをした後の初夏の田んぼに裸足で足を入れ目を閉じてみる。色んな音や色んなにおいがするけど、ことばにならないここちよい自然からのメッセージが体の中に入ってくる。
愛する人にあれやこれやとことばを使い、愛を伝えてもうれしいけど。何も言わずにギュッと抱きしめた方が伝わったりする。
人の目に見えているものは、感じる幸せの半分も満たないのかもしれないね。
思考を働かせて、効率よく、うまく、スピーディーにとやっているものの中に、きっとこの目に見えない大事なものはないと思う。
じっくりと感じる時間にそれはあるから。
じっくり感じる時間を数分でもいいから、日常に取り入れていきたいね。
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https://youtu.be/iB4By8g9krY
実は世界一周の旅の途中に、旅人と本を交換し『星の王子さま』が僕の手元にやってきた。
だけど、同時の僕には全然響かず、さらっと読んで、アルケミストと交換。
ここで自分の中で大ブレイクしてアルケミストは日本まで持って帰ってきてしまった。
今思うと、星の王子さまも『目に見えない大事なもの』を伝えていて、アルケミストも『前兆』という『目に見えない大事なもの』を伝えてるんだよね。
当時の僕は幸せを目に見えるもので探していたと思うけど。それをやめたら幸せが見つかった。
星の王子さまは僕にとっては見えなかったけど、ちゃんと大事な雫となって僕の心にくっついていただんだと思う。
感じる時間。大事にしていきたね。
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